デスクワーク中、座っているだけで肩がズーンと重くなる。そんな経験はありませんか?
実は、肩の痛みや首のこりは「その場所だけの問題」ではないことがほとんどです。骨盤の傾き、背骨の硬さ、呼吸の浅さ――これらが複雑に絡み合って、あなたの肩に負担をかけ続けているのです。
今回は、明大前整骨院に来院されたK様の実例をもとに、長引く肩の痛みがどのように改善されていったのか、その過程を詳しくご紹介します。
K様は右肩の四十肩が半年前から続き、ようやく良くなってきたと思ったら今度は左肩に痛みが移行。肩甲骨周りの凝りがひどく、夜も眠れない日々が続いていました。週1〜2回のリハビリやストレッチを続けても、一時的に楽になるだけで根本的な改善には至らず、悩みは深まるばかり。
特に辛かったのは、パソコン作業中に座っているだけで肩がズーンと重くなること。在宅勤務で朝の通勤がなくなり、運動量も減少。好きなヨガをしようとしても、ポーズをとる前に肩が痛くなってしまう状態でした。
この記事では、K様のような慢性的な肩の痛みを抱える方に向けて、なぜ痛みが長引くのか、どうすれば根本から改善できるのかを、実際の施術内容とともに解説していきます。
K様が抱えていた深刻な肩の悩み
右肩から左肩へ移行した四十肩の苦しみ
K様は半年前から右肩の四十肩に悩まされていました。最初は腕が上がらない、夜中に痛みで目が覚めるといった典型的な症状でしたが、リハビリを続けることで徐々に改善の兆しが見えてきました。
ところが、右肩が良くなってきたと安心した矢先、今度は左肩に同じような症状が現れたのです。これは決して珍しいことではありません。片側の肩をかばって生活することで、反対側に負担がかかり、同様の症状を引き起こすケースは非常に多いのです。
K様の場合、右肩の痛みが軽減してきた頃には、左肩甲骨周りに強烈な凝りを感じるようになっていました。ストレッチでは回復せず、むしろ筋トレのような動きをすると一時的に血流が良くなる感覚があったものの、すぐにまた同じ状態に戻ってしまう。この繰り返しに、K様は大きな不安を抱えていました。
デスクワークで座るだけで襲う痛み
K様が「一番辛い」と訴えたのが、パソコン作業中の肩の痛みでした。座っているだけで肩がズーンと重くなり、首から肩甲骨にかけて強い張りを感じる。この症状は在宅勤務が増えてから特に顕著になりました。
以前は朝の通勤で自然と歩く機会がありましたが、在宅勤務になってからは運動量が激減。週に1回、2時間程度のバレーボールの練習が唯一の運動でしたが、それも上を向く動作が少ないため、肩周りの筋肉を十分に動かせていませんでした。
デスクワークの姿勢が続くと、どうしても前かがみになり、肩が内側に巻き込む「巻き肩」の状態になります。この姿勢が長時間続くことで、肩甲骨周りの筋肉は常に引き伸ばされた状態となり、慢性的な凝りや痛みを引き起こすのです。
K様は自宅でヨガをすることで体のケアをしようとしていましたが、ポーズをとる前に肩が痛くなってしまい、思うように体を動かせない状態でした。「伸ばす前に痛くなるのが嫌」という言葉には、本当に切実な思いが込められていました。
肩の可動域が狭くなった不安
K様は以前、手を後ろに回したときに背中で両手が着いていたそうです。しかし今は、右も左も手が届かなくなっていました。これは肩関節の可動域が明らかに狭くなっている証拠です。
リハビリの先生からは「肩甲骨が硬いね」「巻き肩になっている」と指摘されていましたが、具体的にどうすれば改善するのか、なぜそうなってしまったのかについては、十分な説明を受けられていませんでした。
さらにK様には、背骨がわずかに側弯しているという既往もありました。これは生まれつきのもので、医師からは「人間の特有」と説明されていましたが、この側弯が肩の痛みにどう影響しているのかは、これまで誰も教えてくれませんでした。
週1〜2回のリハビリで、硬いところを回したり筋トレをしたりしていましたが、「ここだけ痛い」という部分的な改善にとどまり、全体的な可動域の回復には至っていなかったのです。
なぜ今まで改善しなかったのか
対症療法の限界と根本原因の見逃し
K様はこれまで、週1〜2回のリハビリやストレッチを真面目に続けていました。施術後は確かに楽になる感覚があり、「少しは良くなっているかも」と思える瞬間もありました。しかし、数日経つとまた同じ痛みが戻ってくる。この繰り返しでした。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは、痛みが出ている「肩」だけを見ていたからです。肩が痛いから肩を治療する。肩甲骨が硬いから肩甲骨を動かす。一見正しいアプローチのように思えますが、これは対症療法に過ぎません。
肩の痛みの多くは、肩そのものに原因があるのではなく、骨盤の傾き、背骨の硬さ、重心バランスの崩れといった全身の構造的な問題から生じています。これらの根本原因を放置したまま、痛みが出ている部分だけを治療しても、一時的な改善にしかならないのです。
K様の場合も、右肩の四十肩が良くなったと思ったら左肩に症状が移行したのは、まさにこの「根本原因が解決されていない」ことの証拠でした。右肩をかばう姿勢が左肩に負担をかけ、結果として同じ症状を繰り返してしまったのです。
骨盤と背骨の硬さが引き起こす悪循環
明大前整骨院でK様の体を詳しく検査したところ、骨盤の傾きと背骨(特に胸椎)の硬さが顕著でした。骨盤が前傾し、重心がつま先寄りになっていたため、体全体が前に傾く姿勢になっていたのです。
骨盤は体の土台です。この土台が傾くと、その上に乗っている背骨も歪み、さらにその上にある肩や首にも影響が及びます。K様の場合、骨盤が前傾することで背中が丸まり、肩が前に出る「巻き肩」の姿勢が定着していました。
この姿勢で長時間座っていると、背中から首にかけての筋肉は常に引き伸ばされた状態となり、まるで「バーベルを担いでいる」ような負荷がかかり続けます。これでは、どれだけストレッチをしても、どれだけ筋トレをしても、根本的な改善には至りません。
さらに、背骨の硬さは呼吸の深さにも影響します。背骨が硬いと胸郭が十分に広がらず、呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと体は常に緊張状態となり、自律神経のバランスが崩れ、筋肉の緊張がさらに強まる。この悪循環が、K様の肩の痛みを長引かせていたのです。
自己流ケアの落とし穴
K様は自分なりに体のケアをしようと、ストレッチや筋トレを取り入れていました。しかし、残念ながらその方法は必ずしも適切ではありませんでした。
例えば、肩甲骨周りが凝るからといって、その部分を無理に伸ばそうとすると、かえって筋肉を傷めてしまうことがあります。また、筋トレで血流を良くしようとする試みは悪くありませんが、姿勢が悪いまま筋トレをすると、間違った筋肉ばかりが発達し、本来使うべき筋肉が弱いままになってしまいます。
K様の場合、ストレッチをしても「首の曲がりが逆」になってしまい、正しく伸ばせていませんでした。これは体の使い方や姿勢の問題が根底にあるため、いくらストレッチを頑張っても効果が出にくかったのです。
また、週1回のバレーボールの練習は良い運動ですが、上を向く動作が少ないため、肩周りの可動域を広げるには不十分でした。運動しているから大丈夫、と思っていても、実際には動かせていない部分が多く残っていたのです。
明大前整骨院での根本改善アプローチ
骨盤の傾きと重心バランスの調整
明大前整骨院では、まずK様の骨盤の傾きと重心バランスを詳しく検査しました。立った状態で重心がどこにかかっているか、骨盤がどの方向に傾いているかを確認したところ、つま先寄りに重心が偏り、骨盤が前傾していることが明らかになりました。
施術では、骨盤の傾きを正常な位置に戻すことを最優先に行いました。骨盤を正しい位置に戻すことで、その上に乗っている背骨も自然と正しい位置に戻りやすくなります。これが「骨で立つ」という状態です。
骨で立つことができると、周りの筋肉は余計な力を使わなくて済むようになります。今まで常に緊張していた肩や首の筋肉が、ようやく休むことができるのです。K様も施術後、「立っているのが楽になった」と実感されていました。
骨盤の調整には、フランス式の徒手療法の考え方を取り入れています。単に骨格を動かすだけでなく、神経反射や内臓の働きとの相互作用まで視野に入れることで、体全体の恒常性を回復させることができます。これが、明大前整骨院の施術が「その場だけ楽になる」ではなく、「根本から改善する」と言われる理由です。
背骨の硬さを解消する胸椎アプローチ
K様の背骨、特に胸椎の硬さは深刻でした。胸椎は本来、体を動かすときに柔軟に動いてほしい部分ですが、K様の胸椎はほとんど動いていませんでした。
胸椎が硬いと、呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと体は常に緊張状態となり、自律神経のバランスが崩れます。自律神経が乱れると、筋肉の緊張がさらに強まり、痛みや凝りが慢性化する。この負の連鎖を断ち切るために、胸椎の柔軟性を取り戻すことが不可欠でした。
施術では、胸椎一つ一つの動きを丁寧に確認しながら、硬くなっている部分を手技で緩めていきました。単に押したり揉んだりするのではなく、骨と骨の間にある関節の動きを引き出すように、繊細な手技を用いています。
この胸椎へのアプローチは、米国での解剖学実習で得た人体の構造に対する深い理解に基づいています。人体の実際の構造を知っているからこそ、どの方向にどれくらいの力で動かせば良いのかが正確に分かるのです。
施術後、K様は「呼吸がしやすくなった」「背中が軽くなった」と驚かれていました。背骨が動くようになると、体全体の動きがスムーズになり、肩や首への負担も自然と減っていくのです。
肩甲骨の可動域を広げる専門手技
肩甲骨は「天使の羽」とも呼ばれ、肩の動きにおいて非常に重要な役割を果たしています。しかし、K様の肩甲骨は硬く固まっており、十分に動かせていませんでした。
肩甲骨が動かないと、腕を上げるときに肩関節だけで動かそうとするため、肩関節に過度な負担がかかります。これが四十肩や五十肩の原因の一つです。逆に、肩甲骨がしっかり動けば、肩関節への負担は大幅に軽減されます。
施術では、肩甲骨周りの筋肉を緩めるだけでなく、肩甲骨そのものの動きを引き出す手技を行いました。特に、脇の下から肩甲骨の内側にかけての硬い部分を重点的にアプローチしました。
K様には、施術後のセルフケアとして、肩甲骨を縦に動かす体操を指導しました。手を前に出して軽く持ち、肘で大きく円を描くように動かす。この動きは、肩甲骨を立て回しするイメージで行います。
「手先や肩には力を入れず、肘で大きく可動域を取りながら動かす」というポイントを意識することで、肩甲骨周りの筋肉が効果的に動き、硬さが解消されていきます。この体操を続けることで、施術の効果を持続させ、さらに可動域を広げることができるのです。
K様の施術後の変化と感想
施術直後に実感した体の軽さ
施術が終わった直後、K様は「今はすごくいいです」と笑顔で話されました。特に印象的だったのは、「立っているのが楽になった」という感想です。
今まで無意識のうちに、前のめりの姿勢で立っていたK様。施術によって骨盤の位置が整い、重心が正しい位置に戻ったことで、「骨で立つ」感覚を初めて実感されたのです。
また、背中や肩甲骨周りの硬さが取れたことで、呼吸がしやすくなったとも話されていました。今まで浅かった呼吸が深くなることで、体全体がリラックスし、肩や首の緊張も自然と緩んでいったのです。
施術中には、「こんなに動くんですね」と驚かれる場面もありました。自分の体がどれだけ硬くなっていたのか、そして本来はどれだけ動けるのかを、施術を通して実感されたようでした。
デスクワークの辛さが軽減された実感
K様が一番辛いと訴えていた、デスクワーク中の肩の痛み。施術後、この症状がどう変化したかを確認したところ、「座っているだけでズーンとくる感じが減った」との感想をいただきました。
もちろん、1回の施術ですべてが完璧に治るわけではありません。しかし、今まで感じていた「座っているだけで耐えられない」ほどの痛みが、「少し楽になった」と感じられるだけでも、大きな前進です。
この変化の理由は、骨盤と背骨の位置が整ったことで、座っているときの姿勢が改善されたからです。今まで前かがみで肩が内側に巻き込んでいた姿勢が、背筋が伸びて肩が開いた姿勢に変わったことで、肩や首への負担が大幅に減ったのです。
K様には、デスクワークの合間に簡単にできるストレッチや体操も指導しました。「これなら仕事の合間にできそう」と前向きに受け止めていただけたことが、とても嬉しかったです。
ヨガのポーズが取りやすくなった喜び
K様は自宅でヨガをすることが好きでしたが、ポーズをとる前に肩が痛くなってしまい、思うように体を動かせないことに悩んでいました。
施術後、肩甲骨の可動域が広がったことで、「ヨガのポーズがとりやすくなりそう」と期待を持っていただけました。実際、施術中に腕を上げる動作を確認したところ、以前よりもスムーズに動かせるようになっていました。
ヨガは本来、体をリラックスさせ、柔軟性を高めるための素晴らしいエクササイズです。しかし、体が硬い状態でポーズを無理に取ろうとすると、かえって体を傷めてしまうこともあります。
今回の施術で体の土台が整ったことで、K様は今後、より安全に、より効果的にヨガを楽しむことができるようになるでしょう。「伸ばす前に痛くなる」という状態から解放され、本来のヨガの楽しさを取り戻せることを願っています。
長引く肩の痛みを根本から改善する方法

骨盤を整えることの重要性
肩の痛みを根本から改善するためには、まず骨盤を整えることが不可欠です。骨盤は体の土台であり、ここが傾いていると、その上に乗っている背骨も歪み、肩や首にも影響が及びます。
骨盤が前傾していると、腰が反り、背中が丸まり、肩が前に出る姿勢になります。この姿勢では、肩甲骨周りの筋肉が常に引き伸ばされた状態となり、慢性的な凝りや痛みを引き起こします。
逆に、骨盤が正しい位置にあれば、背骨も自然なS字カーブを描き、肩も正しい位置に収まります。この状態では、筋肉は余計な力を使わずに済み、疲れにくく、痛みも出にくい体になります。
骨盤を整えるためには、専門的な施術を受けることが最も効果的ですが、日常生活でも意識できることがあります。例えば、座るときに骨盤を立てて座る、立つときに重心をかかと寄りにする、といった小さな意識の積み重ねが、骨盤の位置を正しく保つことにつながります。
背骨の柔軟性を取り戻すセルフケア
背骨、特に胸椎の柔軟性を取り戻すことは、肩の痛みを改善するために非常に重要です。胸椎が硬いと呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが崩れ、筋肉の緊張が強まります。
胸椎の柔軟性を高めるためには、背中を丸めたり反らしたりする動きが効果的です。例えば、四つん這いになって背中を丸める「猫のポーズ」と、背中を反らす「牛のポーズ」を交互に繰り返すことで、胸椎の動きを引き出すことができます。
また、椅子に座った状態で、両手を頭の後ろで組み、肘を開きながら胸を張る動きも有効です。この動きは、デスクワークの合間に簡単にできるため、日常的に取り入れやすいでしょう。
ただし、無理に動かそうとすると逆効果になることもあります。痛みを感じない範囲で、ゆっくりと丁寧に動かすことが大切です。毎日少しずつ続けることで、徐々に背骨の柔軟性が戻ってきます。
肩甲骨を動かす習慣づくり
肩甲骨を日常的に動かす習慣をつけることも、肩の痛みを予防・改善するために重要です。デスクワークが多い現代人は、肩甲骨を動かす機会が極端に少なくなっています。
肩甲骨を動かす簡単な体操として、K様にも指導した「肘回し」があります。手を前に出して軽く持ち、肘で大きく円を描くように動かす。この動きを前回し10回、後ろ回し10回行うだけで、肩甲骨周りの筋肉がほぐれ、血流が良くなります。
また、肩甲骨を寄せる動きも効果的です。両手を後ろで組み、胸を張りながら肩甲骨を背中の中心に寄せる。この姿勢を5秒キープして、ゆっくり戻す。これを5回繰り返すだけで、肩甲骨周りの筋肉が活性化されます。
大切なのは、毎日続けることです。朝起きたとき、デスクワークの合間、お風呂上がりなど、決まったタイミングで行う習慣をつけると良いでしょう。
お尻のストレッチで骨盤を柔らかく
なぜお尻のストレッチが重要なのか
K様には、施術後のセルフケアとして、お尻のストレッチを特に重点的に指導しました。なぜお尻のストレッチが肩の痛みに関係するのか、不思議に思われるかもしれません。
実は、お尻の筋肉(特に大臀筋や中臀筋)が硬くなると、骨盤の動きが制限されてしまいます。骨盤の動きが制限されると、その影響は背骨を通じて肩や首にまで及びます。つまり、お尻の硬さが、遠く離れた肩の痛みの原因になることがあるのです。
また、お尻の筋肉は骨盤を支える重要な役割を果たしています。お尻の筋肉が弱かったり硬かったりすると、骨盤が不安定になり、姿勢が崩れやすくなります。お尻をしっかりとケアすることで、骨盤が安定し、姿勢も改善されるのです。
K様の場合も、お尻の外側がかなり硬くなっていました。この硬さを解消することで、骨盤の動きがスムーズになり、結果として肩や首への負担も軽減されることが期待できます。
正しいお尻のストレッチ方法
明大前整骨院でK様に指導したお尻のストレッチは、椅子に座った状態で行う簡単な方法です。女性の方は特に、根元で足を組むのではなく、先っぽで組む方が効果的です。
まず、椅子に座った状態で、左足のくるぶしを右ももの真ん中に置きます。このとき、左手で左膝を軽く押さえます。次に、右手で左足首を支えながら、胸を張って上体を前に倒していきます。
このとき、お尻の外側からお尻全体にかけて、ビリビリと伸びている感覚があれば正しくできています。もし物足りない場合は、股関節をさらに開くように、膝を外側に押し出しながら上体を倒すと、より強いストレッチを感じることができます。
この姿勢を30秒キープします。呼吸を止めずに、ゆっくりと深呼吸をしながら行いましょう。30秒経ったら、反対側も同じように行います。左右両方行うことで、骨盤のバランスが整います。
このストレッチは、朝起きたときや、デスクワークの合間、寝る前など、いつでもどこでも簡単にできます。毎日続けることで、骨盤周りの柔軟性が高まり、姿勢も改善されていきます。
ストレッチ時の注意点とコツ
お尻のストレッチを行う際には、いくつかの注意点があります。まず、無理に伸ばそうとしないことです。痛みを感じるほど強く伸ばすと、筋肉が防御反応を起こして逆に硬くなってしまうことがあります。
「気持ちいい」と感じる程度の強さで、ゆっくりと伸ばすことが大切です。また、呼吸を止めずに、深くゆっくりと呼吸をしながら行うことで、筋肉がリラックスし、より効果的に伸ばすことができます。
もし、お尻ではなく内ももが伸びる感覚がある場合は、内ももの神経が引っ張られている可能性があります。その場合は、先に内もものストレッチを行ってから、お尻のストレッチを行うと良いでしょう。
また、ストレッチを行った後は、立ち上がって姿勢を確認してみてください。お尻のストレッチをしっかり行うと、骨盤が整い、立っているのが楽に感じられるはずです。この感覚を覚えておくことで、日常生活でも正しい姿勢を意識しやすくなります。
施術計画と継続の重要性
なぜ1回の施術では根本改善できないのか
K様の施術後、体の変化を実感していただけましたが、残念ながら1回の施術ですべてが完璧に治るわけではありません。なぜなら、長年の生活習慣で作られた体の癖や歪みは、1回の施術で完全に元に戻すことは難しいからです。
施術によって一時的に体が整っても、日常生活の中で同じ姿勢や動作を繰り返していると、徐々に元の状態に戻ってしまいます。これを「戻り」と呼びます。戻りを防ぎ、良い状態を定着させるためには、定期的な施術とセルフケアの継続が不可欠です。
明大前整骨院では、K様に対して、週1回のペースで月3〜4回、3ヶ月間継続して通うことを提案しました。この期間で、骨盤や背骨の位置を整え、正しい姿勢を体に覚えさせることができます。
3ヶ月経つと、姿勢が良くなり、動かしやすくなり、戻りづらくなる状態が作れます。さらに6ヶ月継続することで、体質そのものが変化し、痛みが再発しにくい体になることが期待できます。
3ヶ月で目指す姿勢改善のゴール
最初の3ヶ月間は、姿勢を整えることに重点を置きます。骨盤の傾きを正し、背骨の柔軟性を高め、肩甲骨の可動域を広げる。これらを段階的に進めていきます。
1ヶ月目は、まず余分にかかっている負担を取り除くことが目標です。骨盤を正しい位置に戻し、重心を整えることで、肩や首にかかっていた余計な負荷を軽減します。この段階で、多くの方が「楽になった」と感じられます。
2ヶ月目は、積極的に体を動かしていく段階です。背骨の柔軟性を高め、肩甲骨を動かす体操を取り入れることで、体全体の動きがスムーズになります。この段階で、可動域が広がり、「動かしやすくなった」と実感できるでしょう。
3ヶ月目は、良い状態を定着させる段階です。正しい姿勢が自然と取れるようになり、セルフケアも習慣化されているはずです。この段階で、痛みがわずかになり、日常生活での不便がほとんどなくなることを目指します。
6ヶ月で体質改善を実現する道筋
3ヶ月で姿勢が改善されても、そこで施術をやめてしまうと、徐々に元に戻ってしまう可能性があります。なぜなら、まだ体に良い癖が完全に定着していないからです。
6ヶ月間継続することで、良い姿勢が「当たり前」の状態になり、意識しなくても正しい姿勢を保てるようになります。これが「体質改善」です。体質が変わると、四十肩や五十肩のような症状が再発しにくくなり、長期的に健康な体を維持できます。
K様の場合、四十肩の症状は右肩で半年、左肩で3〜4ヶ月続いていました。このような慢性的な症状を根本から改善するためには、やはり6ヶ月から9ヶ月程度の期間が必要です。
施術の頻度は、最初の3ヶ月は週1回、その後は2週間に1回、さらに安定してきたら月1回というように、徐々に間隔を空けていきます。最終的には、メンテナンスとして月1回程度の通院で、良い状態を維持できるようになります。
日常生活で意識すべき姿勢のポイント
デスクワーク中の正しい座り方
K様が一番辛いと訴えていたデスクワーク中の肩の痛み。この痛みを軽減するためには、正しい座り方を身につけることが不可欠です。
まず、椅子に座るときは、骨盤を立てて座ることを意識しましょう。骨盤を立てるとは、坐骨(お尻の骨)で座る感覚です。背もたれに寄りかかるのではなく、骨盤を立てて、背骨が自然なS字カーブを描くように座ります。
足は床にしっかりとつけ、膝の角度は90度が理想です。足が床につかない場合は、足台を使うと良いでしょう。また、パソコンのモニターは目線の高さに合わせ、首を前に出さなくても画面が見える位置に調整します。
キーボードとマウスは、肘が90度に曲がる位置に置きます。肩が上がったり、腕が伸びきったりする位置にあると、肩や首に余計な負担がかかります。定期的に姿勢をチェックし、気づいたら修正する習慣をつけましょう。
立ち姿勢で意識する重心の位置
K様の検査では、重心がつま先寄りになっていることが分かりました。重心がつま先寄りだと、体が前に傾き、肩や首に余計な負担がかかります。
正しい重心の位置は、かかと寄りです。立ったときに、足の裏全体で地面を感じながら、少しかかと寄りに体重をかけるイメージです。このとき、骨盤が立ち、背骨が自然なS字カーブを描き、肩が自然と開く姿勢になります。
重心がかかと寄りになると、「骨で立つ」感覚が得られます。骨で立つことができれば、筋肉は余計な力を使わずに済み、疲れにくく、痛みも出にくい体になります。
日常生活の中で、信号待ちやエレベーターを待つときなど、ちょっとした隙間時間に重心の位置を確認する習慣をつけると良いでしょう。最初は意識しないとできませんが、続けていくうちに自然とできるようになります。
呼吸を意識して自律神経を整える
背骨が硬いと呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが崩れます。逆に、意識的に深い呼吸をすることで、背骨の柔軟性を高め、自律神経を整えることができます。
深い呼吸をするためには、まず姿勢を正すことが大切です。骨盤を立てて座り、胸を張って、肩の力を抜きます。この姿勢で、鼻からゆっくりと息を吸い、お腹を膨らませます。吸いきったら、少し息を止めて、ゆっくりと口から息を吐き出します。
この深呼吸を1日に何度か、特にデスクワークの合間や、ストレスを感じたときに行うと良いでしょう。深い呼吸をすることで、体がリラックスし、肩や首の緊張も自然と緩んでいきます。
また、深い呼吸は背骨を動かす効果もあります。息を吸うときに背骨が伸び、吐くときに背骨が緩む。この動きを繰り返すことで、背骨の柔軟性が徐々に高まっていきます。
よくある質問

四十肩と五十肩の違いは何ですか
四十肩と五十肩は、基本的に同じ症状を指します。正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、40代で発症すれば四十肩、50代で発症すれば五十肩と呼ばれるだけの違いです。症状としては、肩の痛みや可動域の制限が主で、夜間に痛みが強くなることが特徴です。
施術は痛いですか
明大前整骨院の施術は、基本的に痛みを伴いません。体の状態に合わせて、適切な強さで施術を行います。もし痛みを感じた場合は、遠慮なくお伝えください。痛みを我慢する必要はありません。
どれくらいの期間通えば良いですか
症状や目標によって異なりますが、K様のような慢性的な肩の痛みの場合、3ヶ月から6ヶ月程度の継続をお勧めしています。最初の3ヶ月で姿勢を整え、その後の3ヶ月で体質改善を目指します。
自宅でできるセルフケアはありますか
はい、あります。お尻のストレッチ、肩甲骨を動かす体操、深呼吸など、自宅で簡単にできるセルフケアを指導しています。施術の効果を持続させ、さらに改善を進めるために、セルフケアの継続は非常に重要です。
健康保険は使えますか
明大前整骨院では、急性の怪我や外傷に対しては健康保険が適用されます。ただし、慢性的な肩こりや姿勢改善を目的とした施術は、自費診療となります。詳しくはお問い合わせください。
予約は必要ですか
はい、予約制となっております。お電話または公式LINEからご予約ください。当日予約も可能ですが、事前予約をお勧めしています。
施術時間はどれくらいですか
初回は、カウンセリングと検査を含めて60分程度です。2回目以降は、施術内容によりますが、30分から45分程度が目安です。
まとめ 肩の痛みは根本から改善できる
K様の事例を通じて、長引く肩の痛みがなぜ改善しなかったのか、そしてどうすれば根本から改善できるのかをお伝えしてきました。
肩の痛みの多くは、肩そのものに原因があるのではなく、骨盤の傾き、背骨の硬さ、重心バランスの崩れといった全身の構造的な問題から生じています。これらの根本原因を放置したまま、痛みが出ている部分だけを治療しても、一時的な改善にしかなりません。
明大前整骨院では、骨盤の傾きを整え、背骨の柔軟性を高め、肩甲骨の可動域を広げる専門的な施術を行っています。さらに、施術だけでなく、自宅でできるセルフケアを指導することで、施術の効果を持続させ、再発しない体づくりをサポートしています。
K様のように、週1〜2回のリハビリやストレッチを続けても改善しなかった方、デスクワーク中の肩の痛みに悩んでいる方、好きなヨガや運動を痛みなく楽しみたい方は、ぜひ一度、明大前整骨院にご相談ください。
あなたの肩の痛みも、必ず根本から改善できます。一緒に、痛みのない快適な生活を取り戻しましょう。
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